大阪府豊中市
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 ものつくる人々Vol.1 キャラクターデザイナー 福和邦子さんのお仕事
 福和さんと私(店長)は豊中市立第一中学校の同窓生であります。でも当時は話をしたこともありませんし、居たのかなーって感じです。
 当時の福和さんは絵を描くことのとても好きな少女で、休み時間も机に張り付いて、ひたすらペンを走らせていたそうです。私もそう言えばよく似たような事をしていたかも知れません。もっとも私の方は休み時間ではなくて授業中で、時々、背後から先生の一撃に見舞われることがありました、ハイ。
 
【プロフィール】
福和邦子 昭和32年生まれ
大阪府立豊中高校から京都市立芸術大学洋画科卒業後(株)コクヨにて商品デザイナーとして活躍。
初のキャラクター「ジンジャータウン」が大ヒット、雑誌ノンノのキャラクターコンテストでは「怪獣」でグランプリを受賞。たちまち業界の風雲児となる。
1985年独立、(有)スタジオコルギを設立 代表取締役として組織運営にも資力を尽くす。
現在、B.Bショコラのチョコレート、ぬいぐるみ、日用雑貨などテディーベアをキャラクターにした商品のオーソリティーとして活躍中。
スタジオ・コルギ
 http://www.studio-corgi.jp/top.html
 
 3月11日

小雨の降る中、大阪の中心本町の福和さんのオフィスを訪れました。
玄関の扉を開けていただいてびっくり!!普通の事務所と思いきや、
そこはなんともすっきりとしたウッディ調のまるで外国の映画にでてくる
豪華帆船の船室のような空間でありました。
壁も床も大きな飾り棚も同系色の茶色、と言うかテディベア色と言うか。


  福和「どうぞ、どうぞ。」

  店長「はい、わわー、すごー、わ、かわいいー。」
              (ふわー、女子高生のノリかー、おれー!)
   

大きな飾り棚にはテディーベアやお化けちゃんのぬいぐるみがぎっしり。
窓のそばにはこれまた同系色の木製のテーブルがひとつ。
最近、白色壁紙ばかりしかお目にかかっていないので、これは新鮮だなー、すんごく落ち着く。
 
福和さんは椅子に座ると少し緊張されてか、ややうつむき加減で私の言葉を静かに待っておられる様子でしたが、どこか世俗的な感じがしない・・・

 店長「営業とかなさるんですか?」

 福和「・・・私は、ラッキーだったんです。」

ノンノのグランプリで一躍、脚光を浴びることになった福和さんは
以来、営業とは無縁だと言う。やはり、雲上人なのか。
 
店長「アイデアを生む仕事だけに余暇も大事だと思うのですが、
    お休みの日はどのように?」

福和「ワンちゃんを抱いて、テレビのマラソンなんかを
    ぼーっと見たりしてますね。」

店長「あ、そのワンちゃんがコーギー犬なんですね。スタジオコルギの名前も
    コーギーからとったらしいですね。
    でも1985年に会社を設立したわけですから歳が合いませんよね。」

福和「今いるコーギーは実は4代目なんです!」
   
 
 コーギーの話をすると福和さんはとても幸せそうにチャーミングな瞳を輝かせた。
そして、将来の夢は?と尋ねると、「絵本を作りたいです。」と、静かに熱く語ってくれました。幸運の星の元に生まれた人と言うこともあるけれど、その地道な努力も相当のものだろうと思う。そして、創造のパワーの源はあのかわいらしいテディベアやお化けちゃんやコーギーのルビーちゃん、ポニーちゃん、ポニージュニアー達への暖かいウッディーな慈愛から生まれているんじゃないだろうか。
 福和さんにとって、創造上のキャラクターも実際のペットも差別なく、みーんな我が子であり家族なんだ。そして、彼らを慈しみぬいて慈しみぬいて、世にキャラクター商品として送り出しているのだ。だからこそ大衆にすなおに受け入れられるんだ。なんて、幸せな仕事だろう。でも仕事って本来はこんな気持ちでするもんだろうな。
本町の小雨にぬれながら店長、
 「ええ勉強やで〜。」
 
今日は取材のお礼に、いちご大福 草もち それに季節の上生菓子 桜 水温む
 都の春 春告鳥を持参しました。福和さん気に入ってくれたかなぁ。

と、直後のメール・・・

Sent: Thursday, March 11, 2004 5:08 PM
Subject: 大賀様

 先程は失礼しました。
 お菓子のフタをとってびっくり! きれいですネーー!
 見とれちゃいます。 かわいいし
 八木とおいしく頂きました。 ありがとうございました。 福和

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