大阪府豊中市
南桜塚1-4-2
06-6852-4041

 
 
かつて豊中を最もよく伝える川、それが天竺川です。千里ニュータウンから市の東部を南下し、神崎川に注ぐ

までの約10キロの間には、服部緑地公園など気軽な地域散歩が楽しめる場所があります。

 昔、「浜」(町名)のあたりは堆積した土砂でかなりの砂浜をつくっていたといわれ、そこから天竺(インド)のガンジス

河を思い起こしたある僧侶が天竺川と名付けたという言い伝えがあります。
 私は服部緑地公園を散歩していると、かつて旅した悠久のインドを巡礼しているような

気になってまいります。さらに木立の中を歩きますと、時を経て2500年前祇園精舎で

説法をされていた”お釈迦様”とその周りを取り囲む大勢のお弟子さん達が湧出なさって

まいります。皆さん活き活きとされていて、お釈迦様の一言一句に耳をそばだてている

様子が伺えます。

 スッタ二パータ経典を抱えて、私も一番後ろから耳を傾けます。

 
  (注)スッタニパータ 数多い仏教書のうちで最も古い聖典。
後世の仏典に見られる煩瑣(はんさ・こまごまとしてわずらわしい)な教理は少しもなく、人間として正しく生きる道が対話
の中で単純で素直に具体的に語られる。当時のブッダには宗教の開祖であるという意識は微塵もなかった。
修行僧たちも樹下石上に坐し、洞窟に瞑想する簡素な生活をしながらブッダの言葉に歓喜し、その言葉を実践していた。
この書は現代のアジア仏教圏にとっても非常に重要な文化的倫理的基盤を担っている。
スリランカでは結婚式の前日にスッタニパータの一節「慈しみ」「宝」「こよなき幸せ」等を僧侶らが唱え、若い二人の門出
にあたって心得をさとし祝福するのである。  中村元訳 岩波文庫より
 
Vol.1
服部緑地の梅
2004/2/19
Vol.2
豊中周辺の桜
2004/4/1
Vol.3
豊中周辺の紫陽花
2004/6/17
Vol.4
豊中周辺の蓮
2004/7/8
Vol.5
東光院 萩の寺
2004/9/9
Vol.6
紅葉から冬枯れ
2004/12/2
Vol.7
豊中周辺の秋桜
2005/10/6
       











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